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知育菓子「ポッピンクッキン」/水だけで作れる「キャラ弁当」レベル高いと嘆く大人たち

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今年で25年目を迎える、練っておいしいお菓子「ねるねるねるね」(Kracie)。子供の頃お菓子好きだった人なら、1度は食べたことがあるのではないでしょうか。「豊かな創造力を育んでもらいたい」という願いから「知育菓子」とも呼ばれているんですって。知ってましたか?

今日ご紹介するのは、4年前から発売されている「ねるねるねるね」のスーパー進化版ともいえるお菓子「ポッピンクッキン」のお弁当版「Popin’ Cookin’ つくろう! おべんとう!」 (262円税込)です。

パッケージには、美味しそうなキャラ弁画像が。当然ながらコレ全部お菓子というわけです。ひー、すごいリアル! こんなのが作れちゃうなんてウキウキワクワクしちゃいますね。練るだけだったあのお菓子も、テクノロジーの目覚ましい発展と一緒に独自の進化を遂げてきたというわけです。(「ねるねるねるね」は現在も販売中)

せっかくなので、絵心のある大人に本気で作ってもらうことにしました! 

【本日これを作った人】
Maiko Kissaka  慶応大学卒業後、英国の美術学校にて芸術のイロハを叩き込まれる。現在国内外で活躍するプロのデザイナー。

 
「調理」
 
「すごい数の袋!」と複数の袋を見て心を躍らせ童心に返るKissaka巨匠(以下、巨匠)。なにやらデコボコと形がついた容器と、粉の入った袋が7つ。さらに、しぼり袋とホークが入ってました。これを現代の子供は作れてしまうというのですか、恐るべし。しかし、こっちには巨匠がついている! クリエイティブに富んだプロ・デザイナーの巨匠であれば、ちょちょいのちょいであっという間に作れるはずです! 頑張って巨匠!!

まず、容器の三角形部分をハサミで切り取ります。ここに水を入れて粉にふりかけるのですが、実は微妙な量の調整が必要だったことが後になってわかりました。詳細は後ほど。材料が入っていた箱の裏には、各具材の作り方が書いてあります。具は、ブロッコリーにたまごやき、タコウィンナー、ナポリタン、おにぎり! 子供たちの大好物、ミートボールは入ってないけど贅沢は言えません。

手始めに抹茶のような色をしたブロッコリーを作成したあと、たまご焼きを作ることにしました。まず、特定の容器に「たまごやきのもと」の粉を入れて、先ほどの三角形の容器に水を入れかき混ぜます。このときの水の量を、気持ち少な目に入れると良いようです。

かき混ぜていると、粉がみるみるうちに鮮明な黄色に変化。甘い香りも漂ってきますが、さすがに「たまごやき」ではなく「グレープ」の香りです。巨匠によれば「よくかき混ぜて、水に溶かすのがポイント」とのことで、かなり念入りにグルグル混ぜておりました。このまま固まるまで約3分ほど放置します。

お次は、お待ちかねのタコウィンナー。

巨匠 いわく「タコさんは足の先まで均等に溶液がいくように、しつこく先端に溶液を詰めるといい」とのこと。血ノリのように美しい赤色に着色されてホレボレしちゃうでしょ?

そして、おにぎり。ほかの具とは違ってモチモチとした触感が、いかにも米らしい。この感触、クセになりそう! 混ぜ終わったら、パッケージ袋の後ろについている、イラストの大きさに合わせて2つに分け、形を整えます。

楕円に整えたおにぎりを、「ごましお」を入れたパンダの目・鼻・口の型に押し当てます。うまくいけば真っ白なお米に、パンダさんの顔ができるはず! ここは巨匠の腕の見せ所……はたして!?


あ、あれ! 目の半分が切れていて、ちょっと情けないパンダができあがりました。すかさず修正に取り掛かる巨匠。「こうやってちょっとずつ付け足して……と。うん、いい出来」って、ちょ……こ、こわいよう! 本来、孤を描くはずのまぶたが真っ直ぐになり、鋭い眼光になってしまってますよ、巨匠! さらに目の上の方にも「ごましお」がくっつき、傷かあざのようにも見えます。笑った口元も心なしか釣り上って見え、なんともニヒル。


とりあえずパンダは置いといて、お次は固まった具を型から外す作業です。これがまた難しいのなんの! それはそれは、ゆっくり慎重にやらないと、今にも崩れてしまいそうです。そこで巨匠は大人の最終兵器「フルーツナイフ」を持ち出す始末。その機転が功を奏し、なんとか無事にブロッコリーを取り出すも、巨匠は「まずいところは削って整形すれば問題ない」と言って、ナイフで周りについた余分なゼリーをキレイに取り除いて細かく修正。

特に、たまごやきは少し水の量が多かったため、柔らかいどころではなく完全に緩い状態。容器よりも、わずかに水の量を減らしていたらきっと成功したはずですが、初めて作ったために容器から盛り上がるくらい入れてしまったのです……無念。「柔らかいけど、でも負けない、だいじょうぶ」と巨匠は何かにとりつかれたように、ブツブツと独りでつぶやきながら自身を応援。容器からたまごやきを無事取り出すのは困難に思われましたが、なんとか根性で取り出しました。クリエイターの精神をこれほどまでに追いつめる「ポッピンクッキン」恐るべし!


こうしてなんとか、具材の完成です。ここまでで、すでに45分経過! 子供のお菓子相手に、けっこう時間がかかってしまいました。でも、まだまだ完成ではありません。もうひとつのおにぎりができていないのです。

巨匠は 「三角おにぎりは、周りに海苔がまいてあるやつにしよう!」そう言って、独自に用意した紙皿の中に、海苔(正しくは、ごましお)をドシャーっと入れて、三角形にこねたおにぎりの側面をゴロゴロ転がし始めました。おにぎりの中央に付いているのは巨匠オリジナルで、本来はナポリタンの具に使われるトッピングの材料です。おかげで、なかなか美味しそうなおにぎりが完成しました!

そうこうしているうちに、作業台の上は見るも無残な光景に……。片づけながら作るということを知らない大人たち。これが、お片付けができない子供たちのなれの果てです。良い子のみんなは気を付けて!

気を取り直し、最後はナポリタン。先ほどの具と同じように粉をこねて絞り袋の中に入れ、ホイップクリームのように「にゅ~っ」と、ひねり出します。さすが巨匠! なかなか旨そうに上手にひねり出すことができました。「出すときの感触が心地よくて、なんだかクセになりそう」とのこと。

いよいよ、お弁当のイラストが描かれたシートの上に苦労して作った具を並べるのですが……またまた問題発生。パ、パンダの、み、耳があぁ~っ! 丸い耳が、何度くっつけてもコロコロ転がってゆく始末。接着を試みるたびに、顔は「ごましお」でどんどん汚れていきました。「もはや撮影時に乗ってればいい!」と断言した巨匠は、三角おにぎりの上にパンダを固定して耳をムリヤリ乗せてなんとか完了。どこか哀愁漂うパンダの完成です。

さらに、ほかの具材、おにぎり、たまご焼き、ブロッコリー、タコさんウィンナー、そしてナポリタンも全部載せて、「キャラ弁」ようやくできました。途中、どうなることかと思いましたが(たまごやき以外)なかなか素晴らしい出来ではないでしょうか。巨匠の力作、どうぞ召し上がれ!!


「実食」

さて、作ったからには食べなくてはならぬ! というわけで、恐る恐る食べることに……。おにぎりはモチモチして本格的ですが、ヨーグルト味。記者が一番美味しいと思ったタコウィンナーはイチゴ味。ブロッコリーはマスカット味。ごましお、ナポリタン、たまごやきはグレープ味。ふーむ味が味だけに、これ全部食べるのはさすがに大変。食感もいささか珍妙です。大人になって舌が肥えてしまった巨匠は、「子供の頃こんなもの食べてたんだへぇ~」と遠い目をしていました。

そして、「キレイだけど、色使いがなんだか体に悪そうだな……」とポツリ。心配するのもムリはありません。赤に黄色に緑色……誰が見たって、進んで子供に食べさせたいとは思えないでしょう。でも、そんな心配は無用です。なんと、合成着色料・保存料を使用していないというのです。さらに説明書きには「安全性が確認された原材料を使用しておりますので、安心してお召し上がりください」ですって。巨匠、これで安心して完食できますね!

クラシエフーズ株式会社、製品戦略室によると「2010年の実績では「ポッピンクッキンシリーズ」は「ねるねるねるね」の売上を上回っています」とのこと。最近も米国人に寿司バージョンを動画で紹介されるなど、外国人にも人気があるそうですよ! イオンやダイエーなど、全国の量販店のお菓子売場で入手できるそうです。

3月7日には「ポッピンクッキン」よりも少し上の女の子に向けた、本格的なスイーツが作れる「ハッピーキッチン」シリーズのドーナツとカップケーキが新発売されるそうで、こちらも見逃せません。

「知育菓子キャラ弁」難易度 ★★★★★
童心に戻れる度 ★★★★☆

(記者:メル)

 
参考元:ねるね研究室(http://www.nerune.jp/

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オリジナル記事: 知育菓子「ポッピンクッキン」/水だけで作れる「キャラ弁当」レベル高いと嘆く大人たち
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